会社の説明や「日本語で書いて」という条件を、Claude Codeへ毎回入力していませんか。SNS告知を頼むたびに提供範囲を説明し、できた文章の根拠を探しているなら、繰り返し使う指示と資料を手元に残せます。

仕事の資料と繰り返し使う指示をまとめる担当者。

Claude Codeは、指定した作業フォルダのファイルを読んで、文章や資料を作成できます。共通のルールと使う資料を用意すると、次回は告知する対象など、その仕事で変わる条件を依頼に書けます。CLAUDE.md、作業フォルダ、元資料、Skills、完成後の確認。この5つを整えると、繰り返す仕事に使う指示と資料の置き場所が決まります。手直しが減るかは、実際の仕事を同じ条件で試して確かめます。

仕事のルールと作業フォルダを用意する

Claude Codeに繰り返し伝える条件は、仕事用のフォルダに残せます。たとえばSNS告知の下書きなら、次のように置き場所を決めます。

置くもの 保存場所の例
日本語や書き方のルール 作業フォルダ直下のCLAUDE.md
公開済みのサービス説明 資料/サービス説明.md
告知の下書き 成果物/SNS告知.md

設定1 日本語と仕事のルールをCLAUDE.mdに書く

CLAUDE.mdは、Claude Codeへ継続して伝える指示を保存するファイルです。「日本語で書く」「資料にない料金を足さない」など、次の依頼でも使う条件を短く書きます。今回だけの文字数や告知するサービスは、依頼の中で指定します。

パソコンに「SNS制作」というフォルダを作り、ClaudeのデスクトップアプリでCodeタブを開きます。手元のファイルを扱う環境のLocalを選び、作業先にそのフォルダを指定します。これはデスクトップ版の操作例で、文字で命令を入力するターミナル版でも同じファイルを使えます。デスクトップ版の公式手順

会話欄に「次の内容を、この作業フォルダ直下のCLAUDE.mdへ保存してください」と入力し、下の文を続けます。

# この仕事のルール
- 回答と成果物は日本語で書く。
- 料金・提供範囲・実績は、指定された資料で確認する。
- 資料にない情報は推測せず、確認が必要と書く。
- 成果物は「成果物」フォルダへ保存する。

保存後は新しい会話を同じフォルダで始め、ファイルを開いて内容を確認します。ターミナル版では、指示ファイルの場所を/memoryで確認でき、起動時に読み込まれたファイルは/contextで確認できます。CLAUDE.mdはAIの判断を導く指示なので、書いた条件が常に守られる保証にはなりません。指示ファイルと読み込みの公式説明

設定2 資料と成果物を置く作業フォルダを決める

「SNS制作」の中に「資料」と「成果物」を作り、元の説明と下書きを分けます。フォルダの作成もClaude Codeに頼めるので、難しい操作を覚える必要はありません。会社や案件が変わる場合は、別の作業フォルダを用意すると参照する資料を選びやすくなります。

どの資料を使い、どこへ保存するか
  1. 1
    SNS制作このフォルダで仕事を始める
  2. 2
    CLAUDE.md繰り返す指示を置く
  3. 3
    資料/サービス説明.md依頼で読むファイルを指定する
  4. 4
    成果物/SNS告知.md下書きの保存先を指定する
資料を置くだけで全てが読まれるわけではありません。使うファイルを依頼で指定します。

資料を置いただけで、すべての内容が毎回読まれるわけではありません。次の依頼では「資料/サービス説明.mdを読んでから作成」と、使うファイルまで指定します。保存場所を固定しておくと、担当者も元資料と下書きを見つけて照合できます。

会社の資料を参照できるようにする

SNS告知を作るとき、サービスの説明と他社の投稿例を一緒に渡すことがあります。どちらの情報を事実として使うか、資料ごとに用途を伝えます。

資料の例 下書きで使う範囲
自社の公開済みサービス説明 提供範囲や利用条件の根拠
他社の参考記事・SNS投稿 見出しや文章の長さを考える参考

設定3 仕事の根拠になる資料と参照先を指定する

会社の情報は、Claude Codeが読めるファイルとして「資料」フォルダへ置きます。最初は、使いたいページの本文をコピーしたMarkdownでも構いません。ファイルの冒頭に元ページのアドレスと確認日を添えると、あとで公開内容と照合できます。

たとえば株式会社ありがとうの公開サービス説明を使い、SNS告知の下書きを作る場合を考えます。「会社のサービスを紹介して」だけでは、使う資料も必要な条件も伝わりません。下の依頼例では、読むファイルと、告知に含める内容を指定します。

「資料/サービス説明.md」を読んで、SNS告知の下書きを作ってください。
何を提供するか、誰向けか、利用条件があればその内容を伝えてください。
資料にない料金や実績は足さず、不足する情報は下書きの後に分けてください。
本文の後に、根拠にした資料の見出しを示してください。
「成果物/SNS告知.md」へ保存してください。

デスクトップ版では、会話欄で@に続けてファイル名を入力すると、そのファイルを会話へ追加できます。PDFなどは添付する方法もあります。参照する資料を会話に加える操作は、全資料の自動読み込みとは別です。ファイルを渡す公式手順

資料にないことを回答に足さない

「根拠にした見出しも示す」と頼んでおくと、下書きの説明を元資料の該当箇所までたどれます。ただし、AIが示した根拠にも間違いはあり得ます。料金や利用条件などを告知に載せるときは、担当者が元ページと照らし合わせます。

資料に金額がなければ、「お手頃価格」のような評価も確かめられません。公開されている提供内容で下書きを作り、必要な料金情報は確認事項に分けます。他社の投稿にある実績や強みも、そのまま自社の説明へ移さないよう指定します。

古い資料が残っている場合は「2026年10月確認版を使う」と、今回使う版を依頼に書きます。サービスの内容を変えた際には資料も更新し、すでに作った告知に古い条件が残っていないか確認します。

繰り返す仕事をSkillsにまとめる

Skillsは、決まった仕事の手順を保存し、必要なときにClaude Codeへ使わせる機能です。SNS告知なら、資料を読む順番から下書きの確認までを、1つの手順にまとめられます。

繰り返す手順をSkillsへ残す
  1. 1
    資料を読む提供内容・対象者・利用条件を確認
  2. 2
    下書きを作る資料にない料金・実績は足さない
  3. 3
    根拠と不足を示す担当者が確認できる形にする
  4. 4
    保存して照合する元資料と完成した本文を比べる
SNS告知の下書きを作る説明用の手順です。元資料と完成条件は仕事ごとに変わります。

設定4 決まった仕事の手順をSkillsとして保存する

毎回同じ順番で行う仕事が見つかったら、その作業フォルダ内に専用のSkillsを作ります。SNS下書き用なら、保存先は.claude/skills/sns-draft/SKILL.mdです。先頭の名前と説明に続けて、実行する手順を書きます。Skillsの作成と保存場所の公式説明

Claude Codeへ「次の内容を、この作業フォルダの.claude/skills/sns-draft/SKILL.mdに保存してください」と頼み、下の文を渡します。

---
name: sns-draft
description: 公開サービス説明からSNS告知の下書きを作るときに使う。
---
1. 「資料/サービス説明.md」を読む。
2. 提供内容・対象者・利用条件を確認する。
3. 資料にない料金や実績を足さず、告知の下書きを作る。
4. 根拠にした見出しと確認が必要な情報を本文の後に示す。
5. 「成果物/SNS告知.md」へ保存する。

使うときは、会話欄で/sns-draftと入力して呼び出します。通常は、Claude自身が依頼の内容と先頭のdescriptionを照らし合わせ、使うSkillsを選ぶこともあります。初めて試す際は名前で呼び出すと、どの手順を使わせたか確認しやすくなります。呼び出し方の公式説明

手順を保存しても、元資料はその仕事に合うものを用意する必要があります。別のサービスを紹介するなら、参照するファイルを更新するか、Skillsの手順を今回の依頼に合わせて直します。毎回の完成品を見ながら、繰り返し直している箇所だけを手順へ追加します。

下書きと元の資料を見比べて確認する担当者。

公開Skillsは作りたい成果物に合わせて選ぶ

自分で手順を考える前に、公開されたSkillsを参考にする方法もあります。スライド制作向けのminorun-marp-skillは、話の構成、図、黒地のデザインを扱うSkillsと、書き出した資料の検査道具を公開しています。公開元と導入説明

公開元で見られるもの 選ぶときに確かめる点
スライドの見本 作りたい資料の見た目と用途に合うか
話の構成・図・デザインの手順 手直ししたい箇所を扱っているか
書き出しと検査に使う道具 自分の環境で用意できるか

この例ではMarkdownからスライドを作るMarpという道具を使います。導入には書き出しや検査用の道具も関わるので、SNS文章だけを作りたい場合に全部を入れる必要はありません。見本に含まれる挿絵などを使う場合は、Skills本体とは別に利用条件を確認します。

完成の条件を決めて同じ依頼で試す

設定前と設定後に、同じサービス説明を使ってSNS告知を頼みます。できた2つの下書きを元資料と並べ、何が合っていて、どこに手直しが残ったかを確かめます。

これは設定の効果を読者自身が確かめるための比較手順です。本記事では、設定前後の出力結果や削減時間を実測値として掲載していません。

設定5 完成後に確かめる項目を決める

「SNS告知ができた」という返事だけでは、そのまま使えるか判断できません。今回の仕事では、公開サービス説明に沿っていて、告知に必要な情報があり、指定先に下書きが保存されていることを完成の条件にします。

確認する項目 下書きで確かめる内容
説明の根拠 提供内容と利用条件が元資料に合っている
足した情報 資料にない料金や実績が書かれていない
保存した形式 指定したMarkdownファイルを開いて本文を読める
未確認の情報 本文と分けて、担当者が確認できる形で残っている

Claude Codeにも、作成後の確認を依頼します。「確認しました」だけで終わらせず、どの箇所を元資料と比べたのかを報告させると、担当者が追って確かめられます。SNSへ投稿する前には、下書きを最初から最後まで読み、誤解を招く言い方がないか見直します。

保存した下書きをもう一度開き、元資料と照合してください。
提供内容・対象者・利用条件について、下書きの文と根拠の見出しを対応させてください。
資料にない情報があれば削除し、確認事項へ移してください。
最後に、保存したファイル名と、人による確認が残る点を報告してください。

会社の紹介文なら事実と語調、スライドなら文字のはみ出しや図の読みやすさなど、確認内容は成果物によって変わります。今回のSNS告知用の項目を、すべての仕事にそのまま使う必要はありません。

設定を足す前に残った手直しを見つける

比較するときは、元資料、依頼の内容、指定する形式をそろえます。別のサービスや別の文字数で作った成果物では、設定による違いを見分けにくくなります。選んだAIの名前や試した日も記録しておくと、後日もう一度確かめる際の手掛かりになります。

文章が長いなら、今回の依頼へ文字数を足せます。同じ仕事で何度も利用条件を落とすなら、Skillsの確認手順を直します。資料自体が不足していた場合は、指示を増やす前に資料を用意します。

この5つは、仕事を始めるための整理案です。実際に手直しが減るかは、選んだ仕事と資料で確かめます。いつもの依頼を1つ使い、担当者が直した箇所から次の設定を決めると、必要な指示を具体的に残せます。

構成の参考: Claude Codeの初期環境を整える原発信。設定名と読み込み方は各節のClaude Code公式資料で確認しています。