サービス紹介のページを作るとき、漫画を使うか、写真と文章を中心にするかを先に決める必要はありません。先に決めたいのは、誰に、何を理解してもらい、その後どう動いてほしいかです。

ここでいう通常のLPは、写真・文章・図・表を中心に、必要な情報を順に確認できるページを指します。どちらが合うかは、サービスの内容と読者が知りたいことから考えます。

まず読み手とページの目的を決める

同じサービスでも、初めて知る人と、すでに比較している人では必要な情報が違います。まずは、ページを開く相手を具体的に考えます。

  • まだサービスの必要性を感じていない人なのか。
  • 興味はあるけれど、使い方や条件が分からない人なのか。
  • 内容や料金を比べて、依頼先を選んでいる人なのか。

次に、ページを読んだ後の行動を1つ決めます。相談の予約、資料の確認、LINE登録など、入口を絞るとページの順序を考えやすくなります。行動が2つ以上ある場合は、主にしたいものを1つ決め、もう一方は補助として置きます。

「漫画にしたい」という希望だけでなく、「どの疑問を解消し、読んだ後に何をしてほしいか」まで整理すると、表現を選ぶ理由が見えてきます。

相手と目的が決まると、漫画で説明することと、文章で伝えることも分けやすくなります。サービス紹介に限らず、求人や採用、店舗の案内のページでも、相手と目的を決める順序は同じです。

漫画LPが候補になるのは、利用場面や疑問の流れを見せたいとき

漫画LPは、読者がサービスを使う前後の場面を、人物のやり取りとして順に追える形です。当社の漫画LPのページでは、漫画で悩みや利用場面、気づきの流れを見せ、テキストや図解で仕様・根拠・料金を補っています。よくある質問には、資料やシナリオの準備について案内があります。

ただし、漫画を入れれば内容が伝わるわけではありません。どの場面を見せ、どの条件を文章に残すかを決める必要があります。

悩みから利用後までの場面を順に伝える

相談する前の悩み、利用する場面、サービスを知ったときの気持ち。こうした流れを人物の会話として見せたい場合、漫画は選択肢になります。

実在する販売ページの例では、漫画で困りごとを示し、共感や解決策につなぐ表現があります。1ページの中で流れを追ってもらいたい場合の構成例です。ただし、これは販売ページの構成例であり、漫画によって成果が上がったことを示す根拠ではありません。

紹介事例はページの構成を考える参考になりますが、事例固有の条件や測定の前提が異なれば、成果をそのまま他のサービスへ当てはめることはできません。効果の説明は、漫画LP全般の成果保証として扱わず、読者や伝える内容に合う構成かを考える材料にとどめます。

また、架空の物語を実際の顧客体験と混同させないことが大切です。実例ではないときは、説明用のストーリーと分かる表記を付けます。

会話で疑問をほどき、必要条件は文章でも補う

依頼前によく聞かれることを、質問と回答の形で整理する方法もあります。読者が知りたいことを見つけやすい一方、料金、対象外の条件、相談方法など、判断に必要な情報が会話の中に埋もれやすくなります。

漫画の中では疑問をほどき、必要条件は本文や表、よくある質問でも確認できる構成にします。当社の漫画LPのページでは、漫画で悩みや利用場面、気づきの流れを見せ、テキストや図解で仕様・根拠・料金を補っています。よくある質問では、資料やシナリオの準備について案内しています。よく聞かれる質問をすべて入れず、判断を左右するものから選びます。

漫画LPを検討する際は、読者がどの場面で迷い、何を比べたいかを整理します。紹介事例や効果の説明を参考にする場合も、そのページ固有の条件と一般的な判断を分けて考え、漫画LP全般の効果として扱わないようにします。

通常のLPが候補になるのは、機能・条件・選択肢を探しやすく並べたいとき

実物の仕上がり、仕様、料金条件などを比べてもらいたい場合は、写真や図、表で直接確認できる構成を考えます。読者が比較中で、決まった項目を順に確認したい場合に向いています。

文章中心の公式商品ページの例では、対象別の案内、機能、セキュリティ、よくある質問、料金ページへのリンクがあります。読者が自分に必要な項目を順に探せる構成です。これは1社のページの構成例で、価格の比較や市場全体の代表例ではありません。

当社のWeb制作サービスのページでは、内容整理、構成・表現提案、制作・表示確認、公開・運用確認の4段階と、作業範囲に応じた個別見積りを案内しています。写真や図を中心にする場合も、何をどの順番で確認してもらうかを決めてから素材を選びます。

実際の制作物や担当者の写真があるなら、それらを見せることも選択肢です。実際の顧客の制作物、担当者の写真、顧客名や成果を載せる場合は、漫画・通常のLPを問わず、その範囲について掲載の許可を確認します。

漫画と文章・図・表で伝える内容を分ける

どちらか一方だけにする必要はありません。導入を漫画で説明し、その後に作品写真や詳細情報を置く組み合わせも考えられます。大切なのは、同じ説明を両方に重ねるのではなく、役割を分けることです。

漫画は、悩みから利用後までの流れや、読者が利用場面を想像する部分に向きます。文章・図・表は、料金の考え方、仕様、対象外の条件、比較したい項目など、後から読み返して確認する情報に向きます。

伝える課題 漫画で見せる部分 文章・表で残す情報 次の行動
利用の流れが想像できない 相談前の悩み、利用する場面、利用後の場面 利用までの手順、必要な準備、相談方法 相談の予約
自分に必要か分からない よくある悩みと、気づきの会話 対象になる人、対象外の条件、代替の選択肢 よくある質問の確認、資料請求
料金や仕様を比べたい 短い導入だけにする 料金の考え方、仕様、比較表 見積りの相談
申し込み後の不安がある 申し込みから利用開始までの場面 スケジュール、必要な情報、問い合わせ先 申し込み、事前相談

表のすべてを1ページに載せる必要はありません。読者の検討段階に合わせて、必要な行から選びます。料金や仕様は変わることがあるため、更新のしやすさも考えて文章側に置きます。

迷ったときの選び方チェックリスト

形式を決めきれないときは、次の6つの観点を順に確かめます。すべてに当てはまる必要はありません。当てはまる項目が多い側を中心にし、足りない情報はもう一方の形式で補います。

観点 自問すること 判断の目安
読者の検討段階 初めて知る人か、比較している人か 初めてなら場面から、比較中なら条件から見せる
場面順の必要 利用前後の流れを順に追う必要があるか あるなら漫画、ないなら文章・図を中心にする
固定条件の比較 料金、仕様、対象を並べて比べてもらうか 比べるなら表と文章を厚くする
使える素材 実際の写真、制作物、担当者の素材があるか 写真や実物の素材があれば通常のLPで見せやすい。漫画を使う場合も場面やシナリオの整理は必要
更新頻度 料金や仕様の変更が多いか 多いなら文章側を更新しやすくする
次にしてほしいこと 次の行動を1つに絞れるか 絞れると構成しやすい。複数あるなら、優先する行動を決める

たとえば、比較表を作れるだけの料金・仕様の材料があり、読者が比較中なら、通常のLPを中心にして、導入部分だけ漫画にする方法があります。材料が限られていても、伝えたい利用場面やシナリオを整理できるなら、漫画LPを検討できます。このように、持っている材料と読者の段階から決めると、形式が先に独り歩きしません。

制作相談前に整理すること

最初から原稿が完成している必要はありません。次の情報があれば、相談の出発点になります。

  • 紹介したいサービスの内容。
  • 見てほしい相手と、今困っていること。
  • 参考サイトや、使える写真・ロゴ・制作物。
  • ページを読んだ後にしてほしい行動。
  • よく聞かれる質問と、対象外の条件。

次の行動をLINE登録にする場合は、登録した後に何が届くか、どこから相談できるかを先に決めます。LPで約束した案内と、LINEで最初に見える情報を合わせます。

  1. 登録後に案内する内容を決める。
  2. 初めての人が迷わないメニューを考える。
  3. 問い合わせ先と、相談するときに必要な情報を整理する。

登録を増やすことだけを目的にすると、その後の案内が曖昧になることがあります。相談を受けたいのか、情報を届けたいのかに合わせて、受け皿も考えます。

まだ迷っている場合は、読者や説明したい内容、料金・仕様の更新頻度を基準に、漫画LPと通常のLPのどちらを中心にするか整理します。当社の漫画LPのページでは、初回相談・見積りを無料で受け付けていると案内しています。この条件はこのページで案内している範囲で、ほかのサービス全体に当てはまるものではありません。ほかのサービスについては、それぞれのページで条件を確認してください。

読者と目的を決め、必要な情報を文章で残した上で、漫画を使う範囲を選ぶことが、形式を決める出発点になります。